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こんばんは。

今夜も思うがままに、思いついたことそのまま徒然書いていきます。

写真はmeweのインナーガーデンです。
12年ほど前に橋本駅に引っ越してきて、まず驚いたのがこのmeweとインナーガーデン。

meweの建物は大きくはないですが、こじんまり感とこの吹き抜けのインナーガーデンは当時にしてはかなり画期的なデザインだったと思います。


窓側には外の景色が見えるようにとベンチがあります。
ここから見る昼間の冬の丹沢はなかなかダイナミックでいいです。だいたいいつもベンチは先に取られてますが…

このインナーガーデン、テーブルの配置間隔や細かい配慮が更に魅力を高めています。

「居心地の良さ」は、空間・音・色(デザイン)・程よい賑わい等から来ますが、インナーガーデンは多くの人が好感を持つ場所ではないでしょうか。
日が沈んだ後の程よい薄暗さ、イルミネーションも落ち着いてて好きです。

ここから徒然の本題です。


【リニア橋本駅再開発の建設的な課題】


リニア橋本駅は開削工事によって施工され、かつシールドマシーンの発進立坑として東京側、名古屋側に推進していくと思われます。
その後、地下駅の躯体はコンクリート打設により建設されていきます。 

※ 2016.3.11加筆

シールド工法は自分は直接、設計、施工に携わったことがありません。一時期、市街地でよく施工されてたので、5回ほど現場の説明会、見学させてもらった程度です。

シールド工法についての詳細に興味関心のある方は下記の過去記事をご覧下さい。

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【過去記事:リニア神奈川新駅(橋本駅)建設-シールド工法】
http://ezhiro.blog.jp/archives/43127115.html
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なおリニア橋本駅は、シールド工法の発進箇所が駅の躯体箇所となるため、最初に発進立坑だけ建設してシールドマシーンを先行させるのか、それともエリア全体の掘削を進めつつ、そこから発進させるのか…
このあたりは設計者の全体の工期調整となります。
具体的には、リニア橋本駅の掘削、躯体建設工事の工期とシールド工法(東京側、名古屋側にそれぞれ10km)の工期との兼ね合い、調整です。



【地下水位と地盤改良(止水)】 

近隣のマンション工事・区役所・地下通路工事から推測すると、地下15~20m弱に支持基盤(固い地層)があり、かつ地下水位も低そうです。 

大規模、中規模小規模な工事に関わらず、建設工事はこの地下水がどうなっているか…が、地盤改良(止水工事)、土留めの設計、施工や工期、工事費にも大きな影響を与えます。

16号の地下通路工事等、橋本近隣の工事現場を見る限りでは、止水工事(薬液注入工法等)をしてなさそうです。
仮に必要となると、地下駅の掘削エリア周辺で地盤改良を行う必要が出てきます。

原発事故の際に、地下水流入の問題で、止水工事の1つとして、テレビで「薬液注入工法」が報道されていました。
小規模、中規模の建設工事でもよく採用される地盤改良工法です。

イメージ的には大きな注射針を何本も地面にうってA材とB材を注入し、混合すると地下水が硬化して止水出来るというものです。





覆工板(道路上で作業中だけ開け閉めする板)する規模の工事の際は、設計段階で試験掘りなどにより地下水位を調査して止水、土留めの設計を行っていきます。

ただ橋本エリアは、建設工事で大きく悩ます地下水は比較的大丈夫かと想像できます。


仮に、地盤改良(止水工事)が大規模にならかった場合、リニア橋本駅の建設工事は、通常の建設工事の大規模版、通常の建設工事と同様に下記の流れでいくと予想されます。



【リニア橋本駅の建設工事フロー】 



⑴ 東電・下水・水道管等の切り回し工事 
掘削するにあたり、範囲内に入る既存の水道管、下水管などは障害となるため、移設(切り廻し)工事が行われます。
※先に切り回しの新設工事が行われその後掘削時に邪魔となる既設管の撤去工事

⑵ 作業所や機材置場、現場には大型車が入るため鉄板を敷き詰める。

⑶ 土留め工事 
 ・通常の工事だと写真のように鋼矢板(パイル)を上から1枚1枚打ち込んでいきます。 


⑷   地盤改良工事(止水工事)
 ・薬液注入工法等により地下水の止水
 ・この地下水位がポイント

⑸   掘削工事
 ・土留めした範囲内を重機を使って掘削
 ・大量の建設発生土が発生する。

⑸ コンクリート打設・ビル建設
 ・後述

⑹ 線路・電気設備等の附帯工事

⑺ 埋戻し

⑻ 舗装工事


一番の難所となりそうなのは、やはりJR横浜線・相模線下の掘削・駅の躯体建設でしょうか。

リニア橋本駅は、広大な相原高校の跡地に建設することや、地下水も低そうなので、品川駅・名古屋駅・アルプストンネル工事に比べれば、突発的な大問題は意外に少なく着工したらスムーズにいく気もします。

むしろ着工までの東電など関係機関との調整、区画整理事業、また大深度地下法が適用されないため住民との事前調整は時間が掛かりそうです。


 
【東電の送電線移設問題】

橋本駅からアリオに行く途中に見える京王線に平行している送電線、橋本住民なら誰しもがご存知かと思います。

ちょうどこの真下にリニアを建設することとなるため、この「送電線の移設」が最初の大きな課題となり東電と調整の協議に入ってるかと思われます。

この課題は、再開発の都市計画にも大きな影響を与えそうです。

送電線を地下化するか、移設(切り廻し)は厳しそうな気がします。インフラを維持しながら移設出来るのか・・・ 
このあたりは東電でないと分からない問題かと。


【余談雑記:東電お勧めスポット】 

震災後、仕事の関係で、横浜ベイブリッジ近くにある東電の火力発電所を訪問する機会がありました。
一般に公開されている見学所です。ここでは火力発電をしているタービン?を実際に見たり、東電の電気の流れがわかります。大人も結構面白いスポットです。

小学校時代の社会科見学の影響なのからか、相模湖・津久井湖の水力発電のイメージが強くあったため、神奈川県は相模川上流から下流(県南部)に電力が供給されていると思ってました。
しかし、実は神奈川県内はこの火力発電所が上流で相模原はここから電力の供給を受けていたことを知り結構驚いた記憶があります。 

ちょうど古淵?のあたりから橋本まで送電線がありますが、あれの源が横浜港にある火力発電所でした。
16号沿いには変電所があり、そこから多摩地区にも大きな送電線がありますが、今はそこが大きなポイントとなりますが、その当時は気にしてなかったので、インフラ網でどれくらい重要なのか覚えていないのが今となると後悔。

また見に行ってみようかなとも。

興味のある方は是非一度見に行ってもいいかもです。


【余談:切り回し工事・老朽管の布設替え工事徒然】

「建設工事はなぜ同じところを何度も掘り返すのか?」という疑問をよく耳にします。

実は何度も掘るのは当然ながら理由があります。

その大きな理由のひとつが

「インフラ、例えば水道・ガス・(電気)・(NTT)の老朽管の敷設替え工事等は、工事期間中も、出来るだけ周辺住民が使えなくなる時間を少なくすること」

断水にしても停電にしても、出来るだけ短い時間での作業を求められます。

長い工事期間中に、住民が使用出来なくなって不便になってしまうことや、商売をしている人にとってはその間営業出来なくなるので死活問題です。

例えば水道工事で考えると、数か月、近隣エリアの断水、道路通行止めが可能ならば、毎日埋め戻ししないで通行止め。老朽管を撤去して同じところに新設管を敷設。

建設費的にも現場作業的にもおそらくこの方法が一番効率いいですが、現実には生活者、飲食店の生活に関わるので不可能です。

これは長年培われた知恵、ある意味技術ですが、

「だったら既設管(老朽管)は工事期間中もそのまま使用出来る状態にし、新設管を敷設完了したら各戸に切り替えていく。そしてその後、古い管を撤去して舗装工事を行う。」
 
こういった工夫・知恵から実は何回も同じところを掘り返しているようです。 


【雑記徒然:大型図書館を切望…】

橋本に引っ越してきて12年、引っ越してきた当時は夜8・9時くらいまで開いている橋本図書館に感動しました。
行政サービスって独身だとあまり感じる機会がありませんが、駅ビルにこれだけの図書館があるという贅沢さに気づかされました。
4年ほど前に浦和?大宮に出来た新しい図書館は広くて大きくて更に衝撃を受けましたが、橋本図書館は立地も生かし、更に充実した魅力のある図書館になれば読書好きにはいいなあと思います。
 
またmeweのインナーガーデンや図書館は、受験生や学生さんの勉強場としても結構人気があり重宝されているので、こういったご時世ではありますが、勉強スペース等更に広げてもらえたらいいなと思います。

読書・図書館の習慣は知識の向上・好奇心の向上。
読書量、図書館・本屋の散策等はそのまま知的好奇心の向上にもつながりますので、下手な文化施設を建設するよりは、地味ですが教育的にも文化面でもいいかと個人的に思います。


橋本駅や相模原駅の再開発でも、図書館を主体とした施設、そこが憩いの場ともなり、勉強場でもあるようなmeweインナーガーデンの大型版が出来ると嬉しいなあと思います。

また徒然。

※  2月27日、相模原駅の再開発と橋本駅の再開発で、どうも美術館が第一候補となっているようです。