こんばんは。
今夜は、今年1月に発表された八王子市の路面電車LRT構想について。

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八王子市は上の写真の多摩センター〜南大沢〜八王子みなみ野〜片倉〜八王子駅までを計画しています。

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※東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201601/CK2016012602000159.html


詳細は上の東京新聞の記事をご覧ください。


【八王子市のLRT構想概略】

当初、このルートは多摩モノレールの路線として東京都が計画していましたが、現在実質凍結されています。 

かつ町田への延伸が優先されそうなため、早期に実現化したい八王子市はこのルートについて代替案として路面電車LRTで計画したものです。

またこの案で気になるのは、特に八王子みなみ野〜八王子駅間。
横浜線と競合することと、片倉周辺のアップダウン、狭い道路、慢性的な渋滞が既にあること等が気になります。

このあたりはもしかしたら下記のように路線変更となる可能性もあります。

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これは私案であり代替案ですが、
・早期の実現
・八王子駅商圏と南大沢商圏の一体化
を目的にルート変更してみました。

この案のメリットは、
・ルートのほとんどが4車線道路
・渋滞箇所が北野駅周辺のみ
・八王子駅と南大沢駅のショートカットでつながる
・建設費が相当抑えられる
です。

北野駅周辺は私も土地勘があまりないのでルート選定しませんでした。 

また八王子南口〜16号の路線は片側1車線ですが、交通量が多くないことから可能かと考えられます。
南口から五差路の交差点までは、イメージ的には、下の写真のような江ノ電の腰越辺りみたいな感じになるかと思います。 

※ 江ノ電というと路面電車というイメージがありましたが、思い出してみると道路走ってるのはこの腰越あたりだけでしたね…




この案だと用地買収や事前協議等も相当抑えられるので、概略設計が出来れば、詳細設計→積算→発注→建設→完成までもしかしたら10年くらいで可能かもしれません。


【路面電車(LRT)】

1970年代、車社会になり当初日本の各都市にあった路面電車は、自動車の邪魔ということで撤去されてきました。
1990年代になるとEU等でLRTの長所が見直され、日本でも今の国土交通省が推進しましたが実現例は少ないです。

輸送人員でいくと、「鉄道>>>モノレール>LRT>バス」ですが、LRTがモノレールと大きく異なるのが、やはり建設コスト、完成までの時間が少なくて済むことです。

こういった事情からも注目を集めています。
自分は広島・長崎・熊本・函館といった昔からの路面電車しか乗ったことがありませんが、現在注目されている富山市のLRTも近いうちに観光してきたいと思います。 

近年、横浜等多くの都市が計画しています。

※ 国土交通省LRTの導入支援
http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html



【相模原市もLRTの導入を】

過去記事に何度か書きましたが、相模原の地形・現状の都市形成から、相模原市にとってもLRTの導入はいいかと思います。

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※ 2016年12月  八王子市が技術上の問題を理由に  LRT計画を当面見送り-日経新聞

技術上の理由を推測すると、八王子の地形のアゥプダウン、勾配が厳しいのかなと推測