こんばんは。
今年も残すところあと1日となりました。
区画整理事業の準備段階としての測量や、リニアのシールド上(影響範囲)の地権者等に対しての説明は引き続き行われていた模様です。
ここ数年、福岡の大規模な陥没や、ららぽーとの基礎杭の問題等、建設関連のニュースが数多くあったため、相模原特に橋本に住む方々の中でも建設土木への関心も持たれた方も多かったと思います。
2016年、リニア橋本駅再開発に関する相模原市の正式なリリースは、年初の第8回橋本駅周辺地区小委員会、夏の市民説明会のみでした。
「のみでした」と言うのは、この8回の専門家・有識者の委員会の答申案(概要:市民説明会資料)が完成したということです。
概要はブログでもこれまで大雑把に書いてきたので、ご存知の内容かと思います。
※ 相模原市 広域交流拠点整備計画の検討経過
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/area/koikikoryu/citydev/14.html
そして本題の送電線移設問題を徒然…
【送電線移設問題】
昨日、たまたま産経ニュースに「リニア橋本駅の送電線移設問題」が掲載されているのを目にしました。
橋本住民からすると「やはりか・・・」という感想を持たれたかと思います。
そして「この送電線移設工事が完成しないと、リニア橋本駅の地下駅躯体工事の着手、名古屋・品川方面へのシールド工法の着手すること自体が不可能」という大問題でもあります。
東電の関係者でないので分かりませんが、このリニアの地下駅上、上空にある送電線が、工事期間中の5年から10年は臨時的に運用をストップ出来るよう祈るばかりです。
改めてリニア開業までの大雑把なフローを書いていきます。
【開業までのフロー】
① 相原高校等、駅躯体工事上の用地確保
② 地下駅(開削工事)の準備段階として、支障となる水道管・ガス管・電線・送電線の移設工事
③ 土留め工事・止水のための地盤改良工事
④ 地下駅底面までの掘削工事
⑤ 躯体のコンクリート打設
⑥ リニアの設備工事・駅の附帯工事
⑦ 埋戻し・復旧工事
となります。
この②の送電線を含めた移設工事が完成しないと、地下40~50mもの掘削は不可能となります。
また、土留工事はどういった工法を採用するかは分かりませんが、やはり影響範囲から考えると、土留工事や止水工事を行いながら東電の移設工事を行うのも厳しいと考えられます。
【リニア工事より大規模になる可能性のある送電線地下化】
これも素人視点なのではっきりとは言えませんが、橋本から多摩地区に向かう送電線1本1本が全部必要不可欠で地下化しなければならないとなると、通常の共同溝レベルではなく、その断面面積だけでもリニアのシールドより大きい断面が必要となる可能性があります。
この送電線移設工事だけでも5年10年レベルの大規模工事となるので、それが竣工してからリニアの工事(③~⑦)を行うとなると、時間的にも2027年の開業は厳しいかと推測できます。
時間的なメリットだけで考えると地上での移設となる可能性が高いかと考えられますが。
地上移設のデメリットは書くまでもないかと思います。
【2017年以降のフローと徒然】
目下行われているのは、用地の確保、測量による民地・官民境界の確定等です。
地下駅直上とならない地域の区画整理事業等はリニア工事と並行して行うことが可能です。
リニア橋本駅の工事は大規模ですが、都市計画を除いた建設工事そのものは、基本的に中小規模工事と同様の流れかと思います。
具体的には、設計の前段階として、現地調査、埋設管調査、コンクリートの供給力の調査、建設発生土の計画。
また設計段階において、地盤調査、工法等の選定、土留等の構造計算、躯体本体の設計、交通・安全計画、関係諸機関との協議。
いずれにしても、この送電線問題を解決しないと、何も設計しようがないという状況かと考えられます。
※ リニア橋本駅の工事工程 ブログ記事
今年も残すところあと1日となりました。
区画整理事業の準備段階としての測量や、リニアのシールド上(影響範囲)の地権者等に対しての説明は引き続き行われていた模様です。
ここ数年、福岡の大規模な陥没や、ららぽーとの基礎杭の問題等、建設関連のニュースが数多くあったため、相模原特に橋本に住む方々の中でも建設土木への関心も持たれた方も多かったと思います。
2016年、リニア橋本駅再開発に関する相模原市の正式なリリースは、年初の第8回橋本駅周辺地区小委員会、夏の市民説明会のみでした。
「のみでした」と言うのは、この8回の専門家・有識者の委員会の答申案(概要:市民説明会資料)が完成したということです。
概要はブログでもこれまで大雑把に書いてきたので、ご存知の内容かと思います。
※ 相模原市 広域交流拠点整備計画の検討経過
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/area/koikikoryu/citydev/14.html
そして本題の送電線移設問題を徒然…
【送電線移設問題】
昨日、たまたま産経ニュースに「リニア橋本駅の送電線移設問題」が掲載されているのを目にしました。
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産経ニュース
リニア新駅建設に難題浮上 隣接な鉄塔撤去で巨額費用 相模原
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橋本住民からすると「やはりか・・・」という感想を持たれたかと思います。
ただ単に撤去すればいい!という話ならば、巨額の費用だけですみますが、この送電線は必要不可欠となると、移設しなければならないこととなります。
そして「この送電線移設工事が完成しないと、リニア橋本駅の地下駅躯体工事の着手、名古屋・品川方面へのシールド工法の着手すること自体が不可能」という大問題でもあります。
東電の関係者でないので分かりませんが、このリニアの地下駅上、上空にある送電線が、工事期間中の5年から10年は臨時的に運用をストップ出来るよう祈るばかりです。
改めてリニア開業までの大雑把なフローを書いていきます。
【開業までのフロー】
① 相原高校等、駅躯体工事上の用地確保
② 地下駅(開削工事)の準備段階として、支障となる水道管・ガス管・電線・送電線の移設工事
③ 土留め工事・止水のための地盤改良工事
④ 地下駅底面までの掘削工事
⑤ 躯体のコンクリート打設
⑥ リニアの設備工事・駅の附帯工事
⑦ 埋戻し・復旧工事
となります。
この②の送電線を含めた移設工事が完成しないと、地下40~50mもの掘削は不可能となります。
また、土留工事はどういった工法を採用するかは分かりませんが、やはり影響範囲から考えると、土留工事や止水工事を行いながら東電の移設工事を行うのも厳しいと考えられます。
【リニア工事より大規模になる可能性のある送電線地下化】
これも素人視点なのではっきりとは言えませんが、橋本から多摩地区に向かう送電線1本1本が全部必要不可欠で地下化しなければならないとなると、通常の共同溝レベルではなく、その断面面積だけでもリニアのシールドより大きい断面が必要となる可能性があります。
この送電線移設工事だけでも5年10年レベルの大規模工事となるので、それが竣工してからリニアの工事(③~⑦)を行うとなると、時間的にも2027年の開業は厳しいかと推測できます。
時間的なメリットだけで考えると地上での移設となる可能性が高いかと考えられますが。
地上移設のデメリットは書くまでもないかと思います。
【2017年以降のフローと徒然】
目下行われているのは、用地の確保、測量による民地・官民境界の確定等です。
地下駅直上とならない地域の区画整理事業等はリニア工事と並行して行うことが可能です。
リニア橋本駅の工事は大規模ですが、都市計画を除いた建設工事そのものは、基本的に中小規模工事と同様の流れかと思います。
具体的には、設計の前段階として、現地調査、埋設管調査、コンクリートの供給力の調査、建設発生土の計画。
また設計段階において、地盤調査、工法等の選定、土留等の構造計算、躯体本体の設計、交通・安全計画、関係諸機関との協議。
いずれにしても、この送電線問題を解決しないと、何も設計しようがないという状況かと考えられます。
※ リニア橋本駅の工事工程 ブログ記事
※ 追記2017.1.11
1年ほど前に16号地下道工事の案内が入っていました。
リニア橋本駅の建設も基本、流れは同じです。
※ 追記2017.2.19
送電線移設問題についての提言
工事期間中は、地下駅掘削範囲外に送電線を仮移設し、リニア地下駅の真下に送電線を本移設するプランを提言します。
その案のメリット、デメリット、工程を記事にしました。
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