こんばんは。
今日も徒然します。

先月末、王将跡地においてシールド発進立坑着手のニュースがありました。
ソースは同じかと思いますが、昨日、日刊建設工業新聞が分かりやすい詳細な記事を配信していました。

日刊建設工業新聞-準備工着手(2017.5.18)
http://www.decn.co.jp/?p=91467


201705180401003-1

詳細はリンクの記事をご覧ください。

【概要】


深さ約30m、幅50m、延長900m

【Ⅳブロック】約10年
・今回のシールド発進立坑
・今年度は準備工・土留工
・来年度掘削工

【Ⅲブロック】約8年
・地下駅箇所
・開削工事

【Ⅱブロック】約10年
・非開削工法
この非開削工法はネットで調べてみたので後述。

【Ⅰブロック】約6年
・東京側(川崎市)からのシールド到達立坑
・ⅱブロック(非開削工法)の立坑にも利用

【この記事から読み取れること】

現在のところⅰ~ⅳブロックの完成は開業予定である2027年に設定していると考えられます。

そのため逆算すると地下駅本体の相原高校跡地は2年後の2019年着手予定、ⅰブロックは2021年着手予定と推測されます。

ⅱブロック(横浜線下・非開削工法)とその付近は、非開削工法なので、両サイドが掘りあがってからの着手となります。
工期は10年と辻褄が合いませんが、これは、地下駅のコンクリート躯体完成・リニア開業、その後にも引き続き埋戻し(充填?)、工事終了という意味かと考えられます。 


【ⅱブロック・非開削工法とは】

街中でよく目にする工事は地面を掘削していますがこれは開削工法といいます。
今回のシールド発進立坑も、今年度の土留め工事を行った上、来年度以降、日刊建設工業の紙面通りバックホウ(ショベルカー)にて掘削する開削工法です。

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非開削は文字通り、地面から掘削しない工法のことをいいます。シールド工法や今回の横浜線下のような工法です。

線路下の掘削は工事期間中も線路の変位管理等、シビアな管理が求められます。
自分は携わったことがありませんのでgoogleで「線路下 掘削工法」などで検索して調べてみました。

検索したところJR東日本(HEP&JES工法)がありました。

HEP&JES工法-JR東日本
https://www.jreast.co.jp/newtech/tech04_main.html

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JR関係の建設会社なのでおそらくこのHEP&JES工法を採用すると思われます。

工事概要を読んでいてもよく分からなかったので、他のサイトを探したところ、下記のページが参考になりました。

㈱ジェイテック
http://www.j-t-e-c.co.jp/gijutu/hep/

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工法概要

HEP工法は、到達側に設置したけん引装置で、掘削装置に定着したPC鋼より線を引っ張る(けん引)ことにより、掘削装置に連結されたエレメントを発進側から地山へ挿入する工法です。到達側からけん引することにより、高い精度で施工でき、けん引反力を到達側の土留め壁に取るため反力壁が不要となり、経済的となります。
JES工法は、軸直角方向に力の伝達が可能な継手を有する鋼製エレメント(JESエレメント)を組み合わせ、路面下に箱形や円形の構造物を構築するものです。JESエレメントはコンクリートを充填することで本体構造物として利用できます。

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この仮設が本体構造物を兼ねるようですね。

MMST工法みたいな感じなのかな・・・と昨日記事を読んでいて思ってましたが、全然違いました。
この現場見学してみたいな・・・と。


中途半端になりますが、思ったより長くなったのでまた改めて徒然。