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こんばんは。
貴重な写真や情報提供等ありがとうございます。

今回はリニア中央新幹線神奈川新駅が橋本駅に決定してから現在までの施工記録をまとめ、来年度から本格的に着手する掘削工事等も推測ですが大雑把に書いていきます。


【開業決定から現在まで】

 

この数年、リニア工事の事前調査であるボーリング調査(後述)や、下の写真のような区画整理事業をするための測量を街中で目にした方も多いかと思います。


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冒頭の写真は、王将跡地で昨年春に着手、施工されている(名古屋方面へのシールド発進)立坑築造工事です。今年度で連続地中壁(土留)は完成し、来年度(今春)から立坑内の掘削が開始されるかと予想されます。

 

左の黄色い建設機器でドリルみたいに掘削し、土留めの一部となるH鋼を連続して打ち込んでいきます。現場一帯をよく見ると、土留めを打ち込む溝は、そこだけ小さな鉄板が敷き詰められていてすぐ外せるようになっているのが分かります。これが立坑の土留の位置です。
また青いタンク2つは、連続地中壁で掘削する際に用いる安定液のようです。


自分も連続地中壁に携わったことがないので、下記のページを参考にしてみました。

工法の詳細に興味のある方は、下記のページをご覧下さい。


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地中連続壁協会

http://www7b.biglobe.ne.jp/~renpeki/docs/tityu/b0.html

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春からは土留め内をバックホウで地下30mまでひたすら掘り下げられていくと推測されます。



【王将立坑工事は地下駅工事の縮小版】

 

この王将跡地の工事の大きい版+コンクリート躯体打設工事が、そのまま相原高校に建設されるリニア橋本駅の工事となります。フローはそのまま同じです。 

これまで提供して頂いた写真や動画や現場の広さなどからすると王将跡地は1セットで施工されていますが、地下駅の開削工事はこれが何セットも同時施工されると推測されます。

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【今春からの工事内容は?】


王将の立坑は、今春から下の写真のようにバックホウ(広さ的におそらく1台)を投入して掘り下げていくものと推測されます。下の写真は品川駅の図ですが、バックホウで掘削した残土をクレーンで地上まであげるのがイメージつくかと思います。

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【リニア橋本駅建設工事の全体イメージ】

 

再開発事業・区画整理事業は置いておいて、建設工事のフローを大雑把にまとめたのが下の図です。


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表立って行われていてよく目にしたのは赤字で書いています。
地権者関係の測量、そして上の図赤字のボーリング調査も見たことある方も多いかと思います。自分もたまたま2014年?くらいにアリオ横、横浜線沿いで行われているのを見ました。


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リニアのルート上(シールドトンネル上)の社用地も下の写真のようにボーリング調査が行われたとのことです。
ハンマー(重り)を落とす際の騒音ぐらいですが、しっかりと騒音、環境対策をしているのが伝わってきます。

工事看板に「中央新幹線」!羨ましい…
私も初めて監督した工事、看板と一緒に写真撮って頂いたのを思い出しました。

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【ボーリング調査とは】

 

上の写真がボーリング調査・標準貫入試験です。いわゆる地盤調査です。

土質や地下水位、N値(地盤の固さ)を調査し、今回の立坑工事のように土留や掘削の設計・施工方法を決定づける重要な資料となります。
そしてこの調査であがってくる資料を簡単にまとめたのがボーリング柱状図(下の写真)です。

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真ん中の折れ線グラフがN値で大きくなるほど固いと思っていただければ。

調査方法を簡単に書くと、リニア橋本駅では随時継ぎ足しながら計約40mくらいの筒にハンマーを落として打ち込んでいき、1m打ち込むのに何回重石を落としたか調べます。それをN値といいます。


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表層の柔らかい地盤なら10回も掛からずに打ち込めますが、固くなってくると30回、40回…そして打ち込みが出来なくなります。つまりN値が大きいほど固いということです。

更に、筒の中には土が採取されるため筒を開いて土質や水の有無を調べます。

ボーリング調査(標準貫入試験)に興味のある方はwikiで見ると面白いかと思います。


採取された土質、プロの専門家が、現場でこれは◯◯ですねー、と丁寧に教えてくれましたが、素人の自分は…見比べても…そうなんだ…だった記憶も。、

※ ボーリング(標準貫入試験)雑記

既存の大型建設物等でも、後日耐震設計する際、このデータは必須なので、近隣の資料がなければ調査は必ず行います。というのも、支持基盤(固い岩盤)の深さによって横揺れの大きさが変わるからです。深ければ厚いコンニャクのように揺れが増幅、浅ければ揺れは増幅されないイメージです。

2000年代、橋本のとあるマンションのモデルルームに行った際、基礎杭は地下15mくらいまで打ってあると聞いた記憶があるので、その深度くらいが支持基盤と推測されます。


記憶が定かではないですが、緑区役所が建設される際、オープンカットで山留してなかったような記憶…いや、そんな訳ないかな…また山がいいなー!と思ったことがあったような。


橋本近辺はいずれにしても、地下通路の建設工事で横矢板工法っぽかったこともあり、地下水位は低くまた地盤は良いことは間違いありません。



【今後の大雑把な流れを把握する】


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再度同じ図を掲載しましたが、今後のリニア橋本駅の建設工事は赤の矢印が進められていきます。繰り返しですが、今進められている立坑工事の大きい版です。そういった意味からも、全体の工事をイメージするには、今後行われる王将跡地の現場を随時見ると分かり易いかと思います。

 

 

長くなったのでまた徒然と。



※  お忙しい中、色々な資料や写真、またご配慮頂きありがとうございます。